2008年03月26日

荷送り

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近年、ご婚礼で家具(桐たんす)をお求めになった方は、新居に直接持って行くことが多くなりました。嫁ぎ先からの"荷送り"という、しきたりがなくなりつつあるようです
が、"荷送り"という儀式を知らない方も多いようです。

地域によっても、"荷送り"のスタイルは違うようですが、九州内は当社でほとんど納品してますので、多少は分かっているつもりですので、書き記しておきます。

まず、お嫁さんの実家に、ご婚礼の1ヶ月半前くらいに箪笥をお納めます。納める場所は、床の間のある部屋の一角に並べて据えます。据えおわったら、お疲れさまでしたと、お茶を出されますのでいただきます。お支払は、その時にされる場合もありますが、ほとんどの場合、前日までにお振込されます。帰り際には、ご祝儀(3000~5000円)を小袋に入れて出されるところもあります。、

箪笥を納めた当日か、近い日にお嫁さん側では、その箪笥に衣類を納め、近所の人を呼んで箪笥披露という、お別れ会を開かれるところもあります。

その2週間後(ご婚礼1ヶ月前)くらいに、その箪笥を、嫁ぎ先に運ぶことになります。この時は、お嫁さん側で、日本タオルの端を紅色に染めたものを用意してある場合があり、それを私らは首からさげて、箪笥を部屋から出し、車に積み込みます。

箪笥の中には、着物のタトウ紙に入れたものを一枚だけ入れてある場合が多いです。後のものは衣装箱とか、ダンボール詰してあります。箪笥に入れておくと重いということもありますが、中の衣類がグシャグシャになるので、空の箪笥ではなく、形だけ一枚というワケです。

お嫁さんのご両親先導で、車を連ねて行くのですが、中にはご両親が、先方に行くのは初めてという方もあったりして、道を途中で間違われるというハプニングも何度がありました。

お婿さん側に到着しても、引越荷物のようにすぐ降ろすのではなく、お嫁さん側が客間にて荷送りの口上を言われ、荷送り目録がお婿さん側のご両親に手渡されます。それまで、私らは待ちです。

さて、いよいよ新居に入れるのですが、桐たんすからでなく、女の命といわれる鏡。つまり鏡台から入れることとなります。(洗面台を使うので鏡台のないところもあります)。

佐賀方面であったのですが、その際"箪笥長持ち唄"の専門の唄い手さんが、ご両家、一名つづおられ、アドリブの掛け合いで、延々1時間もあったところがありました。

鏡台が入れ終わったら、あとは、何でもOKとなります。ご両親総出でトラックから荷降ろしとなります。桐箪笥は据える場所を指示してもらい、何人かお手伝いしていただきますので、手早すみます。

私らは、ご苦労さまでしたとお茶をいただき、おいとましますが、ここでも、帰り際に、ご祝儀をいただいたりします。

その後は、ご両家で、小宴を設けて、荷送りが滞りなく終わったことと、立派なものが届いた、とお喜びなるとともに、お二人の門出を祝うのでした。ご両家で、箪笥を前にして、お喜びになるのを見ると、いい仕事だな~と思います。

私ら、納品や荷送り際は、細心の注意を払います。お手伝いいただいてもです。部屋に据えるまでは、私らに全責任があります。狭い所、階段からの2階上げ、屋根づたいに2階あげ、ロープで5階に上げようが、キズひとつつけることなく納めるまでは、緊張の連続なのです。部屋に入ると、ほんとにホッとします。

荷送りは、ご両家共々喜びを共有し、お二人には喜びと共にこれからの人生の覚悟を心に記す、いい儀式だと私は思います。



wako1421 at 14:49│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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